スワップ長期投資テクニックのうまれた背景
ここからはいよいよ、FXスワップ長期投資法のメインテクニックです。まずは、このテクニックが生まれた背景からお話しましょう。
私は10年間、株の投資をやってきました。そのときの投資法は、すべて逆張りで損切り(ストップロス)をしないテクニックです。これで、コンスタントに年間利益率約20%の実績をあげてきました。
FXでも、この投資法を応用し、逆張りでストップロスをしない方法がないかと模索していました。
一般的に、為替相場は株よりも変動幅が小さく、米ドル・円の通貨ペアでは、だいたい1ドル=80〜130円の間を推移しています。ですから、「1米ドル=5000円」や「1米ドル=10円」など、極端なレートになる可能性が極めて低いのです。
ということは、どんなに下がっても1ドル=80円まで、という前提ならば、1ドル=80円のときにロスカットされないようなレバレッジにすればよいのではないかという発想が浮かびました。1ドル=80円になる可能性というのは、現実的にかなり低いと思われます。そのため、この値段までの下落に耐えられるようなレバレッジにすれば、ストップロスを設定しなくてもいいだろうという考えに至ったのです。これが、本テクニックのうまれた背景です。
世に出回っている多くのFX書籍や商材では、必ずといっていいほどストップロスを入れるテクニックを紹介しています。しかし、本テクニックで採用する逆張りは、多くの場合、下降相場のときに約定するものであるため、ストップロスとの相性がよくありません。つまり、逆張りで買ったとしても、ストップロスに引っかかってしまう確率が高く、現実的ではないのです。
※ストップロスを設定するテクニックの多くは、順張りを採用しています。
「順張り」とは、相場が上がってきているところで買うことをいいます。
FXスワップ長期投資法では、ストップロスを設定しない代わりに、相場が思惑と逆の方向に大きく動いてしまった場合でもロスカットされないように、レバレッジを設定します。具体的には、当該通貨ペアの過去10年以上のチャートを参照し、レートが過去最低まで下落しても、ロスカットにならない状態にするのです。
そして、スワップ金利のみで年利回り10%の実現をめざす。
この2つの条件を満たすように、買いのレートと数量を決めていきます。
高金利通貨を、なるべく安い(円高の)時期に、できるだけたくさんの数量を買い、レバレッジは約3倍程度にする。しかもロスカットのリスクを極力排する。これが、FXスワップ長期投資法の概要になります。
参考までに、スワップ派と為替差益派の投資スタイルの違いを、下図にまとめてみました。
☆投資テクニックの比較表
買い方 ストップロス 期間 主な収益源 レバレッジ ロスカットレート スワップ派 逆張り しない 長期 スワップ 約3倍 過去最低 為替差益派 順張り する 短期 為替差益 10倍以上 数%程度
